"妄想ノートなラクガキ帳

06/19

2014

灼熱の有線LAN工事 & krita2.8.1レビュー

お絵かき krita gimp DIY

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カテゴリ的にどっちにするか悩んだのですが「お絵かき」で…
久々なせいもあり、超長い記事になってしまいました。

■序説


去る6月上旬、実家の有線LAN工事を敢行致しました。
というのも昨年のフレッツ光化の工事の時。
穴を開けるのかと思ったら、石膏ボードの穴からケーブルを入れるという美しい手法であっさり工事してしまった業者さんのお手並みにいたく感動し、
「これなら有線LANも引ける!」
と思ってしまったわけです。
実家の家屋は新旧2つあり、おいらが使わせてもらってるのは旧のほうなわけで、光ファイバーは新のほうに引きこまれています。
今まではその間を11gの無線で接続していました。しかし10Mbits/secぐらいでは宝の持ち腐れとか、将来的なドライバの不安とか色々あったので、できる限り有線化しておきたいと。
それで屋外用LANケーブルも買い、やってみたわけですが…
これが非常に難工事でした。
lankouji_006.png

こんな感じに暗く狭くて暑い屋根裏でプルプル震えながらやったのです…極度の高所恐怖症なもので…
なにせ梁の間隔が一定ではなく、一番肝心な屋根の付け根に当たる部分に存在しない(ように見える)のです。
最後の梁から石膏ボード(屋根の先)までは1.8mを超える広大な隙間が広がっていて、送り込まれた針金を掴むことが至難。
最外周の梁は物理的に考えて存在している筈なのですが、賭けで踏んで落ちたら大変なことに。
そこでこの絵のように、偶然存在した、いままで全く無用の長物であったマジックハンドを使い、僅かに頭だけ出ている針金をつかみとることに成功したのでした。

そしてLANケーブルのコネクタを切り取り、針金に接着して送り込むのですが…
ようやく届いた針金を強く引くとケーブルが外れ!
何度かの試行錯誤の後、ようやく手元にケーブルが届いたときの至福感といえばまさに至高でした。

■本題(krita)


さて本題のkrita
今回のイラストはkritaを使ったのですが、この時活躍したのがパス(ベクター)オブジェクト。
以前kritaのパスツールは単なる「現在のツールでの、パスのピクセル描画」で再編集不可能だと思っていたのですが、違っていました

kritaにはVector Layer(ベクターレイヤー)というものがあり、普通のPaint Layerとは違う扱いだったようです。
ベクターレイヤーでパスを作成すると、そのオブジェクトは再編集可能なバスオブジェクトとなり、いつでもコントロールポイントを制御してinkscapeなどのベクター系ソフトのように修正することが可能なのです!!

今回は塗りも最初はinkscape的な「描画線の無い、フィルだけのパスオブジェクト」で描画しました。なんだか、フラッドフィルで漏れにビビリながら領域を塗装するより、こっちのが楽な気も。
と言いたいところだったのですが、実はまた今度レビューしようと思う本「カラー&ライト リアリズムのための色彩と光の描き方」(ジェームス・ガーニー著)を買ってしまったため、影響されてなんだかブラシで厚塗り風になったわけですが…
慣れないkritaで塗ったため疲れましたw ついでに題材がどうでもいいオッサンなのでこんなもんでいいや、という感じでw

ただ、ベクターレイヤーはちょっとばかしバグが多いようで、最初試した時は中々再編集が可能にならず、諦めてkritaを一旦終了して再度起動したところ使えるようになりました。

kritaのベクター機能では、さすがにinkscapeの次期バージョンの目玉機能「PowerStroke」のような「入りと抜き」を付けることは出来ませんが、パスの再編集をビジュアル的に出来るだけでもかなり違います。ちなみに「入り」と「抜き」はペイントレイヤーでペンタブで手動で最後に付け加える方式にしました。これはアナログ画のペン入れにおいて

「三菱ユニボールシグノで線を大まかに引いた後、丸ペンで入りと抜きを付ける」

という技法を耳にしたところから「あ、それでいいじゃん?」的に、デジタルに応用したというところです。ていうか皆さんいつもそうしてたんですかねぇ…

■不満点


こうしてベクターレイヤーの存在も明らかになったkrita、なんだかgimpとinkscapeとmypaintが合体したような凄いポテンシャルを感じるのですが…
残念ながら多少バグが多く、そして細かいところの詰めが甘い感じがします…

たとえば「ベクターオブジェクトのフィル色のパレットが、現在のパレットとは別々になっているため、それぞれ設定しなければならない」とか。
通常は一旦切り替えて揃えてしまえば問題になりませんが、複数のパレットを頻繁に切り替えるような使い方だと大変です。
しかもこれが起動毎に戻るっぽいのですね。なんとか固定したいところですが…

あとベクターオブジェクトの色を変えるのもちょっと操作感が分離している感じです。わざわざフィルオプションから変更せねばなりません。ここは「選択中のオブジェクトに前景色を反映」するモードが欲しいと。
ちなみにフィルでもグラデーションは前景色を認識してくれるようです。

あと、ベクターレイヤー内のベクターオブジェクトの一覧が無いため、数が増えてくると厄介です。
まぁこれはベクターレイヤーごとで分けるなど運用でどうにでもなりますが、できればレイヤーリストビューのような「オブジェクトリストビュー」を増設して、さらにベクターレイヤー間でオブジェクトを行き来させられたりしたら最高なのですが、前述のように運用でどうにでもなる事ですから、要望しても優先度は最低レベルでしょうw

ところで、実はinkscape0.48にもオブジェクトリストは存在しないのです!ベクター系ソフトなのに…それで皆さんXMLエディタダイアログを使って代用していますね。ベクターオブジェクトを扱うソフトでは必須だと思うのですがどうでしょうか。gimpにはパスオブジェクトの一覧リストが存在します。

あと、調べたところスクリプト機能はいまだ実装されない一方で、マクロ機能がイマイチ使い物にならない…
たとえばペンの補完(ブレ補正)機能を「basic smoothing」から「weightened smoothing」に変更するとします。
このweightened smoothing、安物の小さいペンタブレットでもなかなかブレが収まりこれはイケる!という素晴らしい機能なのですが、困ったことにごく小さい範囲をグリグリ塗りつぶそうとすると、突然反応が劇的に鈍くなるのです。
だからそういう瞬間だけbasic smoothingに切り替えられればよいのですが、キーボード・ショートカットやらにその機能はなく、そしてマクロを記録状態にしてから補完機能を切り替えても何も記録されていない=補完機能の切り替えはマクロの対象外、のようです。
ここは、「weightened smoothingのオプションを弄り、さほど重くなくブレも納得できる程度に調整する」のが良さ気です。
そんなわけで、distanceを16ぐらいにしました。(デフォルトでは50)

ここでgimpのように強力なスクリプト機能と露出した豊富なAPIがあれば、切り替えスクリプトをちょちょいと作れるんですが…残念ナリ。

■ハードウェア等について


一方、kritaの重さ的にはさほどのことはないようです。実家マシンは以前から書いているように、Pentium G2120ですが、gimpやらmypaint同様、まったくストレスはありません。ただ、Intel HD graphicsが使いたかったため、マザボをP67A-GD55から、予備のFoxconn H61MXに入れ替えました。世間的にはダウングレードですが、むしろ使い勝手は向上しております。
やっぱりLinuxではIntel HDは良いですなぁ〜

また今回は実家用タブのIntuos初代(Intuos2だとおもいこんでいましたが、実は初代Intuosであることが発覚しました。Intuosの前に使っていたのはWacom artpad、RS232C接続だったわけです。古すぎ!)ではなく、かつてIntuosを自宅用にしていた頃に買った小型のFavo ET-0405A-Uを使ってみました。今回は女の子の絵でもないため、お気楽にフルデジタルで書いてみました。
IMG_7818.jpg

これが中々に…いい!!

おいらは結構他人様の意見に影響されるというか流されるというかそういうところがあり、ペンタブも「小さいのはブレるからダメ」みたいに聞いていたのでFavoも色眼鏡で見ていた気がしますが、こうして使ってみるとあまり変わらないというか、よく考えたらおいらの場合、紙+鉛筆でもブレブレなわけで、大きいペンタブにあまり意味がないのでした。
favoはむしろ小さいので俊敏に反応してくれる感さえありますw

問題は昔のタブゆえに入力エリアが4:3に近いところですが、これはxsetwacomで

xsetwacom set "Wacom Graphire2 4x5 stylus" Area "0 0 10206 6378"

と制限することでほぼ16:10に設定しております

■結論


以上より、kritaのポテンシャルの高さは凄いですが、基本的に

  • 郷に入っては郷に従え、他のソフトは一旦忘れてkritaのやり方でやろう

  • 不満点は要望を出しつつとりあえず運用でカバー

といった方法が正しいのかなぁ、と。

なんだか結局、inkscape+gimp+mypaintと実質的にはあまり変わらないというか、gimpってやっぱ頼りになるなぁと再認識したりもしましたが、やはりkritaのパスオブジェクトのシームレスな使い心地、自由変形、パース定規などの機能はとても魅力的で…しばらくはハーレム漫画の主人公のように優柔不断な態度で、gimp/krita/azdrawing/azpainter/inkscape/mypaint、全部使おうと思いますw

■おまけ


ときにgimpですが…次回予告。
コレ、凄いです。
http://www.gimpusers.com/tutorials/realistic-surface-adaption
gimpの弱点であった画像変形。
kritaではphotoshop的な、ワープ的な自由変形が使えるようになりましたが、gimpで使える変形は、まだ、基本的な回転拡大、シアー、そして遠近感変形とかだけなのです。
それを補いうるなんだか凄い方法として、グレースケールのディスプレース(代替)マップを用いて画像を変形して合成すれば「何か物体に沿ったかのような変形した結果を得られる」というのが、このgimpusers.comで紹介されている方法なのです。

これが予想通りの機能を発揮すれば…ムフフ…
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このfc2ブログをお絵かき専用ブログに再編するにあたり、ハンドル名ではなくペンネーム「モブ沢ドト彦」を名乗ることに致しました。今後はプログレッシブに生きていこうと思います。基本的にお絵かきは毎週土曜日更新(予定)、その他のネタは不定期という事にしています。
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