"妄想ノートなラクガキ帳

inkscapeでのペン入れ&効果線の備忘録

inkscape

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ちなみに、現在ワタクシが使用しているinkscapeは0.91です。時折落ちるのが難点ですが、難しそうな動作をさせなければ大丈夫です、多分。
なお、落ちてもホームディレクトリにその時のドキュメントを保存してくれる親切設計。
ただ、落ちるとオイラの環境(ubuntu 14.04+xfce)では、XWindowのフォーカスなどを奪ったままゾンビ化するのでウィンドウ等の操作が一切できなくなるという問題があります。しかし、こんなこともあろうかと我が環境ではxbindkeysでCTRL+ALT+Xでターミナルが起動するようにしてあるため、それでターミナルを起動してkillall -9 inkscapeで復活できます。多分コンソールに一旦落ちて同じことをすればいいとは思うのですが…

さて、それはともかくペン入れと効果線について、忘れないうちに書いておきます。正直、タイルクローンを使ってみて自分の忘れっぽさにビビりました。(本格的に使ったのは確か、1年ぐらい前でしたか…gimpの花びらブラシ作る為に…)

全ての前提となるペンタブ使用設定


メニューの編集→入力デバイスでダイアログを開きます。
shot_150704_656823_9057.jpg

ここでうちの環境ではペンタブのペン先を意味する Wacom Intuos PT M Pen stylusを選択。
そして、モードに「スクリーン」もしくは「ウィンドウ」を選びます。(実の所、ウィンドウは使ったことないです…)

後細々した設定ができるようですが、よく分かっていないので無視します(^^;)

そして「筆圧感知式タブレットを使用する」にチェックを入れます。最初からチェックが入ってる事が多いようですが、これが入っていても、前述のスタイラスのモードが「無効」のままだと筆圧は感知されませんので注意。

そして忘れちゃいけない、右隅の「保存」ボタン。これを押して設定を覚えさせます。そして念の為、inkscapeを再起動。
これで動くはず!

カリグラフィツールのペン入れ用の設定


現状、以下のような感じです。
shot_150704_677462_1568.jpg
これは実に単純で、必要なのは
* 。最大幅を設定する。7とか5ぐらいでいいです。極太・極細のプリセットもあると便利かも。なお、この幅は常に「現在のビューに対する」ものです。だからドキュメントを拡大して描画すると、すごい細い線で描いていることになります。これは痛し痒しで、細かい書き込みを一本のプリセットで出来るとも言えますが、場合によっては違和感が出てくるのも確か。

女の子は細かく描いてヤローは適当に済ませたいオイラにとっては、描線の太さがばらつくというちょっと厳しい状況なのですが、まぁプリセットを駆使し、微調整ツールも併用するなど、注意して描けば問題ないかと…

* 筆圧感知ボタン。幅の真横にある、矢印と三角形のアイコンのボタン。ONにしていないと、OSにタブレットドライバがあり、さらにInkscapeでタブレットの設定がされていても筆圧反応しない。

* 幅変化を0に設定。この幅変化とはカーソルのスピードに反応して幅を変化させるものなので、マウスではともかくタブレットではちょっと意味がないと思います。

* 固定度を0に設定。デフォルトではこれが90になっているため、「縦には太さが変化するが、横は常に激細」という状況となり、「カリグラフィ=残念なツール」に思えてしまいますが、0にすることで全方向に太さが変化するようになります。とても重要な設定。

* 質量 手ブレ補正設定です。7ぐらいにしてます。これでもごく小さい描画は反応せず無視されることがあったりします。7だと手ブレ補正は弱めなわりに反応が鈍い時があるというわけで、もしかして中途半端な値なのかな?とも思ったり。

ギアの形をしたアイコンで現在の設定をプリセット登録できますので、微妙に変えて複数登録しておくとよいでしょう。

clipstudioではこのようなベクターレイヤーでの書き込みでは「つまむ」などの高度な操作ができるようですが、残念ながら現在のinkscapeのカリグラフィツールでは、生成されるのはベジェ曲線ではなく、「ベジェで囲まれたパスの領域」なので、基本的には、描いた後の微調整はかなり限られています。その方法とは…

* マウスを使ってちまちまコントロールポイントをイジる。これはCTRL+Lと併用するとそれなりに効果的ですが、やり始めると全てが気になり、マウスで最初からパス描いたほうが速いわけで、カリグラフィツールを使った意味がなくなってくるのが難点。
* CTRL+Lでコントロールポイントを整理する。これだけでもガタついた描線が整理される「こともあります」。偶然に頼る感じです。
* 微調整ツールの収縮・拡大などを利用する。完璧ではないですがとりあえず見れるぐらいになります。太さぐらいならなんとかなる感じです。

なお、inkscapeは「パスが自分自身と交差するところは空白となる」という仕様のようです。カリグラフィツールでも、場合によっては二度のストロークに分けて描かないと、交差として中に小さい穴が開いたりします。まぁ、ほとんどわからないと言ってしまえばそうなのですが…

もうひとつの方法・鉛筆ツールと「成形」オプションの利用



鉛筆ツールに「成形」オプションで「円・弧」を設定することでも、入り抜きの付いた描線を描くことは可能です。これのメリットはベジェ曲線であるため、描いた後にCTRL+Lで単純化してガタついた描線をスムーズにできる点、そしてベジェ曲線(を芯にした描線)であるため、柔軟な再編集が可能である点です。

が、どうもこれ、致命的に残念な点として、「太いままで調整できない」っぽいですね。まぁ、パスエフェクトで細い楕円を沿わせてしまえばいいのですが、それだと成形オプション無しでやるのと変わらないわけで、あまり意味がない。

他の方法としては一旦「オブジェクトをパスに」でパス化してしまい、そして微調整ツールの「収縮」で細める…という手もあるのですが、これもなんだか隔靴掻痒というか(^^;

ちなみに「抜き」だけでよければ、三角の底辺→頂角にする(抜きだけでよければ、頂角→底辺)ことで、後で好きなだけ自在に太さを変えられます

2015/07/05 01:33:59 加筆修正:今判明したことですが、この「三角」はPowerStrokeで実装されているため、コントロールハンドルをイジることで簡単に抜きを付加する事が可能です!!


さらにもうひとつの方法 PowerStrokeを使う


さて、すっかり忘れていましたが加筆修正しておきます。
兼ねてよリ一人で騒いでいた、ver0.91の目玉機能と思っていた、究極の入り抜き用ツール(と思っていた)PowerStrokeですが…一応書いておきます。

残念ながら現時点では「今ひとつ使えない」感じです…今後の発展に期待。

凄くぶっとい線ならいいのですが、細い線だと非常に制御が難しい。
それに、結局「パスエフェクト」で実装されているのですね。
これなら、普通に楕円を沿わせる方法のほうが楽で柔軟かな〜と…


↑これまた修正。

前述のように、ベジェ線の成形オプションにおける「三角」はPowerStrokeで設定されています。そのため、入り抜き・太さを調整できるわけですが、どういうわけか普通のベジェ線にPowerStrokeをパスエフェクトで貼り付けるより、遥かに制御しやすいのです。どうも、自分のやり方が間違っていたようです。

PowerStroke、これは使えそうです!




タイルクローンを使った効果線の描き方



まず、ソースとなる線を一本作ります。これは普通に直線でもベジェでもいいのですが、漫画風にするため成形オプションを「三角形 底辺→頂角」にするか、或いは自作の三角形をパスエフェクトの「パスに沿わせる」で沿わせます。

今回は、「成形な三角形」で。なお、太さは、頂点編集ツールを成形された線に使うと、底辺に紫色の太さ変化ハンドルが追加されていますので、それを使って調整します。拡大しないと見えないかもなので、要注意です。

余談ですがこの「パスに沿わせる」べきパターンは、「パスに垂直になって沿う」ため、横倒しが正解の形です。もしくはパスエフェクトのオプションで90度回転にチェックを入れます。まぁ、今回は使いませんが…

さてそんな線ができたらそれを回転モードにし、回転の中心点を頂角の先に設定します。(重要
このへんの作業はグリッドを使うと正確で楽です。
これをしないと、「線の中央」で回転するため、効果線としては全く意味の無い図形が出来るのですねぇ…(^^;

shot_150704_418323_6947.jpg

さて中心点など設定し終えたらいよいよクローンです。
ソース線を選択状態にし、
メニューの編集→クローン→「タイルクローンを作成」でタイルクローンダイアログを出します。


初期設定から手を加えるべきところは何よりも「回転」です。
ここでは行ごとに9度。この数値は練られたものではなく、実にテキトーな思いつきでやっております…ので、もっといい数値があるのは確実でしょうね…よく考えてみると9度はあんまりよくないですね。360の約数ではない数値が理想的なハズ…

ここからはお好みなのですが、ちょっとランダムでばらつかせたほうが雰囲気が出るはず、ということで、ランダム化7%と設定しました。もうちょっとランダムさせてもいいと思いますが、書き直すのが面倒なのでこのままで…

というか、よくよく考えてみれば角度と本数で大体の密度は分かるはずなんですが、この記事を書くまで何故か思い至らなかった(^^; ハズカシイ

shot_150704_956218_1494.jpg

さらに、少し太さも変わったほうがいいかな…ということで、「拡大縮小」で水平方向の拡大縮小を10%ランダム化。
shot_150704_659141_4392.jpg

太さに限らず、長さや透明度などもランダム性を出させるとさらに面白いかもですが、今回は行いませんでした。

(余談ですがこのタイルクローン設定、プリセットでいくつか記憶して欲しいんですけどねぇ…)

さて、これであとは、「行、列」のオプションを200行!x1列ぐらいに増やして実行です。メッチャクチャ多いように思うかもですが、効果線としてはこれでも少ない方…のような気が?状況に応じて変えましょう。

shot_150704_706633_9782.jpg

できました!

が、これは罠です。見た目ができてるだけです。ここで完成と思ってしまうと、後で確実に意味不明の挙動でハマります。

実はここで見えているのは「最初に作った線の影が並んでるだけ」の姿なのです。どういうことなのかというと、この状態で最初に作った線の形状をイジると、全ての効果線がそれに追従します。また、最初に作った線はパスエフェクトが沿っているものなので、厳密には閉じたパスではないため、面積を持っていません。この二重の罠が存在しています。

これらの特性はいずれも編集や調整には非常に便利で強力です。たとえば、この状況下でオリジナル線の太さを変えると…
shot_150704_502499_9970.jpg
このように、再度クローン生成する必要もなく、リアルタイムに全ての直線が追随し、即座に全く印象の違う効果線が作られるわけです。これは、非常に便利。

が、後で使うパスの交差部分抽出などでは完全に裏目に出ます。大抵の場合、全ての描線が消滅して「バグか?」と、唖然とすることでしょう。

なぜなら、そのような操作の対象となるのは最初に作った線の実体のみ…後はすべて「影」なのですから。
しかも、その最初の線にしても、実際には閉領域のパスではなく、面積を持たないただのストロークなので、実際にはパスが交差する部分=無しとなります。よって消滅する…ということだと思っています

そんなわけで、あらゆるinkscapeの操作に対応するために、今、生成されたばかりのタイルクローンオブジェクトを全て選択してやるべきことが3つ。
* メニューの編集→クローン→クローンのリンクを解除を実行
* メニューのパス→オブジェクトをパスに変換を実行

それから
* メニューのパス→合で一つのパスオブジェクトに変換
です。

なお、予めタイルクローン実行前に、オリジナル線をパスに変換しておくという方法でもいいです。お好みで。

これで準備ができました。

さて…このままでは確実に枠線からはみ出してしまってます。漫画にしろイラストにしろ、この円に内接するモノであるはず。
そこで枠線を使ってカットしてしまいます。今回、これはパスの交差部分を抽出することで行います。

ここで、先ほどの最後の行為「パスの統合」が必要となるわけです。これで一つのパスオブジェクトに変換してしまう。

パスの「統合」であって、合ではないので注意、結合でもいいですがパスの重なった部分が空白になりますので、場合によっては見苦しい事になります。
ここで効果線を全て統合しておかないと、後でパスの交差を抽出すると、やはり全消滅するので注意。
何故かというと、「全てのパスが交差した部分」を抽出するからです。1つ1つの効果線同士はちょっと交差した部分があるかもですが、200本の効果線全てが交差する部分は、タイルクローンでは存在しません。故に全消滅です。
そこで、効果線の全てを統合することで「一つのパス」にしてしまうのです。

次に枠線エリアを示す矩形を効果線の上に起き、全てを選択して、メニューのパス→交差を選択です。
shot_150704_195200_8952.jpg

shot_150704_948290_8218.jpg

これで、ようやく完成だ!

こんなふうに曲線にすることも可能です。
shot_150704_338959_1772.jpg

場合によっては上半分を全部削除するなどして雰囲気を変えてもいいでしょう。
shot_150704_905112_1724.jpg

あっと書き忘れてましたがこの効果線、inkscape故に当然ベクターオブジェクトです。だから回転拡大自由自在。
毎度毎度クローンとかしなくても、いくつか作っておいて適当にインポートしたり切り貼りするだけで使い回しできるかも?

ともかく、そんなわけでついついラクガキしてしまいました。

shot_150705_581782_2672.jpg

「くらえバイキ○マン!
アンパァーーーーーーーーーーンチ!!」



ネット黎明期に有名だった動画「リアルアンパンマンMSV」リスペクトで…トーンもinkscapeで貼った「純・inkscape」ラクガキです。
inkscapeならトーンを「貼る」っぽい行動も可能なのでした。まぁ、わざわざトーン貼るような絵じゃないんですが、とりあえず「トーンを貼ることは可能だろうか?」と思いついてしまったので、やってみました。正直楽ちんです(CPUパワーは相当食ってるような気がしますけどね…分不相応にもi5の2.9GHzもあるCPUを使ってますので、全く重さを感じないのですが…)

リアルアンパンマンMSV、既にyoutubeからは削除されている模様ですが、ニコニコ動画ではまだあるのでしょうか。
とりあえず某無法地帯の動画ではまだ見れる…かもですね!
中々ハードなストーリーで笑える動画でした。
終盤に向けて次第に暴力描写がえげつなく(^^; なるのですが、それも笑えるというか。
声はガンダムやらヴァルキリープロファイル?やらからのつぎはぎなので、声優がコロコロ変わるわけですが、すごい合ってましたw

さていつものごとく長くなってしまいましたがinkscapeでペン入れ。
今、まさにマイブームなので舞い上がって書いております。
しばらくはイラストの線画部分は、こいつで描いてみようかなと…下手の道具調べとはよく言いますが、そんな感じで御容赦ください(^^;)

だがこのinkscapeでペン入れが実用化されると、鉛筆クリンナップは不要になってしまい、巨額の費用(嘘)と最新のテクノロジー(当社比)と長い開発年月(ほぼ半年)を投じた我が「スーパートレース卓」が無用の長物と化してしまうかも…ま、まぁいいかぁ…
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コメント


とろろ LD4PPtsI 2015/07/05 21:45

編集

おおお、良い感じの効果線ができているっ!
漫画を描くとなると、効果線やトーン、背景の作画は悩ましいですね。
クラウドアルパカのスナップ機能で集中線を試してみたいと思っていたのですが、どうもブラシに慣れなくて進んでいません。
ううむ。inkscapeですかあ、Windows版もありましたね…


モブ沢ドト彦(dothiko) XhjZDywY 2015/07/05 22:28

編集

とろろさんへ

> おおお、良い感じの効果線ができているっ!
> 漫画を描くとなると、効果線やトーン、背景の作画は悩ましいですね。
> クラウドアルパカのスナップ機能で集中線を試してみたいと思っていたのですが、どうもブラシに慣れなくて進んでいません。
> ううむ。inkscapeですかあ、Windows版もありましたね…

まぁ、inkscape、機能はなかなかですが、kritaの初期段階の比ではないほどにちょっと(かなり)使いづらい…ので、肉体改造的な慣れが必要かもですね…
オイラも最初は、まったく思うように行かずイライラしましたというか、今も時折落ちたりしてイラッとします。
いよいよとなれば、効果線とか図形だけ描いて、pngでエクスポートして、ペイントソフトで切り貼りという手もあるかもです。

昔、MicrosoftがMetacreationのExpressionという凄いベクターソフトを買収して、何とフリーでばら撒いた事があったんですが、結局消えてしまったっぽいですね…あとはAdobeのイラストレーターですか(相当高いですよね、アレ(^^;

Inkscape、何故か公式サイトのDownloadボタンではなく「DOWNLOAD」メニューからひろおうとすると、WindowsでもLinuxでも何でも、0.48.4という前のバージョンになってますね…不思議!(誰も気づいてないのでしょうか…)

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