"妄想ノートなラクガキ帳

「等分割デバイダーシート」・ あの消失点をついに克服したぞッ!

コメント:2 TB:0


ラクガキと一緒に載せようかと思いましたが、余りにも長いため今日は特別に二つも記事を上げちゃうぞ!という事に致しました。

さて、以下、長々と透視図法についての新たな知見を備忘録的にメモしておきます。
アフィてんこ盛りなので嫌いな方は注意してくださいね〜

ワタクシが教科書というかもはや崇めている「スコット・ロバートソンのHOW TO DRAW」がこちらなわけですが…
そう、アフィなんだ(´・ω・`)

この本の中で取り上げられているのがこの「等分割(等間隔)デバイダー」
そう、アフィなんだm9(´・ω・`)

なんと1.7万円。一瞬、思い切って買ってしまおうかとも思いましたがレビューによると精度はあまりよくない…これでは泣いてしまいます。

そこで、これとまぁそれほど同等でもないがそれなりに使えるのでは、というものを発明いたしましたので、置いておくわけであります。(要トレース台)
トレース台もアフィってしまいますぞ(`・ω・´)シャキーン











何故この等分割デバイダーが欲しくなったかと申しますと…それは、透視図法における紙より外の消失点へ収束する「パース的に平行な」線の描き方で苦しんだからであります。

二点透視以上では、すべての消失点が紙の中に収まるのは御法度なわけです。歪んでしまうからですね。だから、少なくとも片方の消失点は画面の外に出ている必要があります。
しかし消失点が見えないと、ものすごい長い定規を用いるか、専用のパース定規などを利用しないと、正しく消失点に収束する線を見つけ出すのは難しい。

これを、相似を利用して簡単に導き出すのが、HOW TO DRAWに書いてあるスコット・ロバートソン先生の「ブルーアー法」なのです。
さて、前置きはともかく、それでは以下のような状況を考えます。
なお、両方の消失点は紙の外という設定で読んでください。この時点では、紙はA4、横置きを想定しております。

fst.png

この時、この青い二つの線を下辺とし、中央線を縦辺として、青い二つの線と同じ消失点に収束する上辺を「消失点を見ること無しに」求めるとしましょう。

この場合、このように中央線上に任意の上辺(朱色)を設定し、ブルーアー法を使えば画面外の消失点と合致する上辺(紫色)は得られるのです。
実際には既存の消失点に合うのではなく、下辺と任意の上辺の消失点、およびそれに一致する水平線が新たに作られる感じと理解しています。

「ブルーアー法というのは、任意の上辺(片側)と辻褄が合うように、もう片方の上辺を導出し、水平線の高さを自動調整する方法」という言い方もできますでしょうか…(この理解、正しいのだろうか(汗

ともかくこの結果、以下のようなパース空間が出来上がるはず。

entire2.png

しかしこの先の展開が問題だ、といいますか。

たとえば、このような上辺・下辺の中にある任意の点a と、右消失点を合致する線を引け、と言われますと。

konnan.png

実の所、何もなしでは、まぁ感覚で引くぐらいしか思いつかないわけです。つまり余程の幸運が無い限り、この紫の矢印のように大抵の場合は消失点からズレると。

このような任意の点からどっちかの消失点に向かう線を描く、これは分割線とか断面図を生成するときに、非常によくあることです。
感覚でやってもまぁそれなりにはなりますが…必ず無視できない矛盾が蓄積するというか(^^;

ではどうすればいいのか〜といえば、冒頭で述べましたこの「等分割ディバイダー」と「相似」を利用して、上辺と下辺の間に相似により任意の点a'を導き出し、a - a'を結べば、任意の点を通り消失点と一致する辺を得られる!
というのが現在のワタクシの理解なのであります。間違ってたらスミマセン。

HOW TO DRAWでは、等分割デバイダーは紹介されまくっておりますが、相似についてはあまり明確には語られていない…もしかして常識なのでしょうか、というか、余りにも説明が無いため常識なのでしょう…ド素人のために書いといて欲しいわ…

さてそこで思いついたのが「紙とトレース台を使えば殆どタダで等分割ディバイダーに相当するものが作れるのではないか?」というのが今回のネタなのでありました。

試行錯誤の末、ついに作成いたしました。ズバリこれでございます。
(なんか車輪の再発明の気もしますが…)

divider_sheet.png

番号が下に並んでいます。これは各線の番号で後々、メモるためのものです。
赤い中央線の左右に、同じ色で同じ番号を振られたものが並んでいますね。この左右対称なのが味噌です。


使い方は簡単、これを上辺・下辺と任意の点aの描かれた紙の下に敷きます。
デバイダーシートが縦なので、先ほどの例は横長ゆえにA4紙を横にしたものを想定しておりましたが、これを90度回転させて縦にします。

そしてまず、どちらでもいいのですがここでは上辺に、任意の点aを通る任意の補助線Aを作成します。面倒なので、ここでは上辺に垂直に交わるようにしました。
そして、さらに適当な場所に、補助線Aと並行な補助線A'を作成します。相似を利用するので、必ずAとA'は確実に並行でなければなりません。

jyoukyou1.png

これができたらトレース点灯!
そして、「補助線Aとデバイダーシートのオレンジ水平線が並行になるように」、かつ、「デバイダーシートの赤い垂直中央線が補助線Aの上辺ー下辺の真ん中に来るように」紙を回転&移動して合わせます。

jyokyo2.png

「デバイダーシートの中央線を補助線Aの真ん中に合わせる」にはどうすればいいのか…というと、
中央線から左右に別れた線には、左右でそれぞれ同じ番号が振り色分けされています。それを「上辺と補助線Aの交点」と、「下辺と補助線Aの交点」でそれぞれ同じ番号・色になるように調整すると、その時、赤い中央線は補助線Aの中央に位置します。

そしたらここが肝心!
この例ではこの時、上辺は左3(1/3)、下辺は右3(1/3)、任意の点aは中央線と左1(1/3)線の中央付近に存在します。
これらを紙にメモる。

そして、次は補助線A'でやはり、オレンジ水平線に並行でなおかつ、上辺・下辺の交点が左3(1/3) - 右3(1/3)に合致して中央になる場所を探し当てます。
要するに、A'上で先ほどの補助線Aの状況を再現するのであります。
この例の場合、パースにしたがって補助線A'における上辺と下辺の間は、広がっているはずです。だから、分割シートも下の方で合致するはずです。
言うまでもありませんがこの時、今、合わせているのが補助線A'なわけで。
先ほどの上の補助線Aは全く関係ない部分を指しているため、(水平を確認するのに参考にすることはあっても)基本的には見ないようにします。

jyokyo3.png


そして見つかったら…補助線A'のその区間において、中央線と左1(1/3)の中央をマークします!これが、探していた任意の点a'です!

a_dash_created.png

このa - a'を結ぶと…おおっ! だいたい右消失点に収束するっぽい線が得られるではありませんか!!

final.png

ちなみに、これは上辺と下辺の間に限った話ではなく、任意の点aが上辺より上に行こうが、下辺より下だろうが、どこでも相似さえ成り立てば応用で可能です。

以上、
な…何を言っているのか わからねーかもと思うが…
実は自分でも時折やり方を忘れるのでこうしてメモっておく必要があるのでした。ローカルではHDDが死んだらおしまいですからね〜

なお、結構頑張って追ってはいるものの、完全に消失点に合致しているとは考えづらいです(^^;
何故かというと結局の所、目測で「中央線と左1の中央ぐらい」とやっているからですね。
遠ければ遠いほど僅かなズレが大きくズレます。ですから、これで算出した線を定規で合わせれば相当ズレているはず…

ただ、感覚であーでもない、こーでもないとやるよりは、「だいたいこんなところの線ですよ」というのが再現性高めで得られるのは、良いのではないかな〜と思います。

また、任意の線分の3分割とか5分割とかも可能なので、ブルーアーグリッドの縦線分割構築とかもこれで楽勝ですね♪
ので、仮にワタクシのブルーアー法などの理解が間違っていたとしても、このディバイダーシートは、少なくとも簡単にn分割(組み合わせの限界はあるけど)できる方法ではあります。

さて、これをpdfにしたファイル「divider10.pdf」をここに置いておきましょう。(このリンクをクリックでダウンロードページヘ)
あっと言うまでもないですがこのpdfはもちろんフリーですので全然無料であります。Pythonでその場で適当にでっちあげたsvg生成スクリプトで実に簡単に生成されたものを、inkscapeでpdf化しただけという実に完全無料なプロセスで制作されましたw

家にプリンタが無くてもこいつをファミマやセブンイレブンのコピー機でカラー印刷すれば、なんと50円で等分割デバイダーが今、君の手に…!

あっ、ちなみにワタクシ、これはwindows上のadobe readerから印刷しましたのでコンビニで本当に刷れるかどうかは試しておりません(汗

メインPCのUbuntuマシンに接続されているレーザーは、モノクロなんだ…(´・ω・`)

さぁ、さぁ、持って行ってくれたまえっ!
スポンサーサイト

コメント


とろろ LD4PPtsI 2016/02/21 21:35

編集

た、たしかに紙の外に消失点がある場合はどうするんだろう??
とは、思っていましたが…
ちゃんと、背景がある絵を描けるようになったら考えようかな(^^);
(実はついていけていないでス(>_<);;スミマセン )

モブ沢ドト彦 XhjZDywY 2016/02/21 22:42

編集

とろろさんへ

> た、たしかに紙の外に消失点がある場合はどうするんだろう??
> とは、思っていましたが…
> ちゃんと、背景がある絵を描けるようになったら考えようかな(^^);
> (実はついていけていないでス(>_<);;スミマセン )

あっ、ちなみにスコットさんの本はキチッと計る時もありますが
「目測で引きます」(エッ? みたいな時もたくさんあって
なんというか透視図法の限界に対する諦観みたいなものがあって、渋いのです〜

アニメ私塾の室井さんも、「一つに収束する消失点」ではなくだいたい収束する消失「面」と仰られておりますねぇ
(宮崎駿監督もそう言っていたとか)
や、やっぱり理詰めでカッチカチなのはむしろ絵としてダメなのでしょう…

名前
メールアドレス
URL
パスワード

トラックバック


トラックバックURL :

モブ沢ドト彦(dothiko)

ブログ主:モブ沢ドト彦(dothiko)
@dothiko

当ブログについて (←いわゆる「最初にお読みください」というヤツです)

このfc2ブログをお絵かき専用ブログに再編するにあたり、ハンドル名ではなくペンネーム「モブ沢ドト彦」を名乗ることに致しました。今後はプログレッシブに生きていこうと思います。基本的にお絵かきは毎週土曜日更新(予定)、その他のネタは不定期という事にしています。
amazonアソシエイトに参加することにしました。
年齢は特に明示しませんが
* おっさんです *

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

ユーザータグ

FC2Ad